2019AWシーズンが遂に始動。今回は注目のコート3型をご紹介します。
トレンチコートの起源でもあるタイロッケンコートとトレンチコートを掛け合わせたハイブリットミニマルコート。
今季のLIDNMのテーマでもある、ヴィンテージアイテムをインスピレーション源とした新しいアイテム提案を体現したコートです。
タイロッケンコートのミニマルさと、トレンチコートの機能デザインの良いところを掛け合わせました。
一般的なトレンチコートの素材は綿のギャバジンを使用しますが、あえてウールの持つしなやかなドレープ感とポリエステルの丈夫さを兼ね備えたオリジナル素材使用。 さらに撥水加工を施すことでトレンチコートの機能性という特性を素材でも体現しています。
ヴィンテージのバーバリーのバルマカンコートから着想を得た、ロング丈のAラインシルエットと丸みのある袖のパターンが特徴。
また通常はスーツに使用する素材の裏側に芯を接着することでコートに用いる厚みのある素材に仕上げています。
コートでは見ることのない梳毛を使用した素材のきめ細かい表情と優雅なドレープ感が魅力のコートです。
スーツの生地で有名なトルコのALTINYILDIZ社の梳毛トロピカル素材を使用。 梳毛とは、様々なウール素材がある中でも最も原毛から生地になるまでの工程が長く複雑で手間のかかる素材で、軽くてしなやかで光沢があるのが特徴です。
またこちらの素材は、先染めという染色方法により、経糸と緯糸の色味を微妙に変えており、パッと見は1色のブラウンですが、実は経糸と緯糸で色味の違うブラウンの糸を使用して立体感のある色味を実現しています。
ヴィンテージのバーバリーのバルマカンコート(ステンカラーの正式名称)から着想を得た、ロング丈のAラインシルエットと独特な丸みのある袖のパターンが特徴。 バルマカンコートの大きな一つの特徴でもある袖口のタブはあえて無くし、チェック柄が引き立つようミニマルなデザインに仕上げています。
多くの種類のチェック柄発祥の地であるイギリスのチェック柄アーカイブ資料を元に、伝統的なタータンチェックとガンクラブチェックを融合させたハイブリッドチェック柄素材です。 古着のようなテイストを残しながらも今ぽさを感じられるのが特徴です。
タータンチェックは様々な種類がありますが、その中でも今回のチェック地でモチーフとしたのは、クラン・タータンと言われるスコットランドの氏族(クラン)が身につけていた民族衣装が発祥のものです。
ガンクラブチェックとは、スコットランドの羊飼いが着用していたシェパードチェックが起源で、それを多色使いにしたチェックを1874年にアメリカの狩猟クラブ(GUN CLUB)がユニフォームに採用したことにより、ガンクラブチェックという名前が生まれました。